あらすじ 溺れる人魚 【竜胆を胸に抱く】パラレル軸。 医者となったが、半ば隠居も同然に、思い出である「海の町」に居を構えたK。彼はM先輩に連れられ、とある患者を診察する。不可解な症状を抱える患者は、「人魚を見た」という。 珈琲にミルクを溶かした様な髪色、ヘーゼル色の瞳……。それは今は亡き親友、Sにそっくりな特徴だった。Kはある日、海の水面に光の帯を見る。たどった先の洞窟には、その人魚がいた……。 小説 硝子の鱗 知恵の果実 R-15 代赭の盲信 耽溺の波間